Diary......JUNE 2004
管理人の主な行事→仕事の研修中。これから毎日札幌中心部まで通勤
今月の更新予定→ 引き続き、連載・新規短編を脱稿予定です

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2004/06/28 title = いただいてしまいました。
 先日公開した短編に対し多くの感想をいただいて、嬉しい限り。また巡回しているこのリンクサイト様も新しい短編連作の連載を開催されたようで、これから暫く楽しい日々が続くような気がしてならない。
 またここのリンクサイト様でも連載がついに完結されたとか。さらに、描写の繊細さや、構成力が素晴らしいこのリンクサイト様も連載を更新されたとか。などなど他にもお世話になっているリンクサイト様では、新しい短編を執筆中だとか… ともかくしばらく目を離せない状況が続きそうで、仕事をする時間が勿体無く思えるほど。

 そんな中、サイト管理をお手伝いしているプロペラ都市の管理人である近藤 みのるさんから、稚作 「抱擁」 のバーテンである新藤 風奈嬢の絵をいただいてしまった。これが想像上の風奈嬢とよく似ていてまったくありがたいことである。

 例によって、最近と言えば急に遅番のシフトに移ってしまったので中々インターネットも出来やしない。掲示板のレスは今日の晩にでもしようと思っていますので、今しばらくお待ちいただければと思う。


2004/06/17 title = 曇天風吹く河川敷にて
 仕事場の昼休みともなると、休憩室はさながら芋洗いのごとく混み合っている。故に、ふらりと外へ出かけてしまっても仕方のないことなのだろう。
 冷房が程よく効いている室内とは違い、外は湿気に満ち正午までにじわじわと上がってきた気温と合わさり、不快感を与えてくれる。そんな中、一人河川敷を目指した。昼だと言うのに道行く人は少なく、また河川敷に近づくにつれ更に少なくなってゆく。一人だけ何もない世界に放り出されたような孤独感。生温い風が短くなった髪を僅かに揺らしていた。

 気がつけば、河川敷に設置されているベンチに一人座り、空を見ていた。眼下に拡がるのは白詰草に覆われた緑の絨毯、遠くにどこかへ急ぐディーゼルエンヂンの音。空には、灰色の厚い雲と流れてゆく様々な形をした雲。

 きっと。
 幼いころならば、あの雲は飛行機に似ている。そう色々と例えて一人遊びに興じるのだろう。今の私は、あの雲に何を思うのか。午後からの仕事について思うのか、それとも数秒先の未来について… はたまた無心のまま眺め続けるのだろうか。

 遊歩道を歩く人がいつの間にか視界から消えていた。と、同時に一際強い風が吹いて思わずジャケットの裾を直そうとする。刹那、何かがごっそり飛んでいったような感覚を覚えた。
 大きく息を吐き、腕時計を見る。もう十数分で午後の仕事が始まろうとしていた。喉の奥から言葉が引っかかるような違和感、そして胸の辺りで渦巻いている構想とも呼べない何かは一体。

 それが、どのようなもので形を成すのかどうか。それは今は分からない。それでも良い、ならばそんな気分を毎日少しずつ感じてゆこう。曇天風吹く河川敷をそっと後にした。


2004/06/17 title = 当サイトをこれからもよろしくお願いいたします。
 喜ぶべきことに、当サイトは一万ヒットオーバーを達成いたしました。その前後に掲載した作品が記念に値するかどうかは兎も角。これからは、より深みがあり、一ジャンルに偏らない自由な 妄想 創作小説を積極的に時間の許す限り公開して行こうと思っています。

 さて、新しい仕事が始まりまして (どうやらパートタイマーとして働くことになるそうです) 以前から目標としている職業でしたので、そちらに専念し正式な従業員となるべく一昨日あたりから実践研修の段階に達することが出来ました。
 気ままな学生生活ともいかなくなり、いよいよ高みを目指すとなると時間もなくなってくるものです。しかし、何かに… この場合仕事に真剣に打ち込んでいると、不思議なことに今まで眠っていた物語が次々と溢れ出てくる。一人の物書きとしては嬉しい限りで、また同時に心行くまで書く事に時間を費やせない歯痒さを感じます。

 毎日が充実しているからこそ、奥底に眠る彼等の声が聞こえるのかも知れません。

 さて、新しい仕事ですが。

 分からない方にそれをアドバイスする仕事をさせていただいています。受話器越しに、ええそうです。ええ、はいそうなります。 …… 申し訳ございません。

 詳しくはご想像いただけると嬉しいのですが。そんな訳で仕事が終われば、寝るばかりなので、今週末には時間も空くと思います。掲示板のお返事は今週、土曜・日曜になってしまいます。

 最後になりますが、これからも当サイトをよろしくお願いいたします。


2004/06/13 title = まもなく
 思い起こせば、二千一年八月のことであった。このサイトの原型が産声を上げ、以後決して多くない数の作品を展示し、徐々に来訪者が増える喜びと、志同じくする者との出会いや感想の出し合いを経て。

 延べ訪問者数一万を超えようとする、という事に喜びを覚える。

 さて、今日久しぶりに短編を仕上げた。テーマは初め漠然としていたが、後になりはっきりとしていった。だから決して読んで面白いとは思えない、ありきたりの話に思えてくる。本当に伝えたいことを書ききれたかどうか。不安になり、また己の表現力のなさを呪う。日々、精進することが重要ということだろう。


2004/06/09 title = どうしよう時間がないよ
 あれこれ物を書きたいのだが、いかんせん時間がない。

 通勤→ 勤務(研修) → 帰宅 → 自宅研修 →就寝。と言う流れがもう数日続いている。小説を書いたり、テキストを書いたりする時間がない。もうそろそろ新しい作品だとか、連載の続きとかの下書きすら滞る有様。過去に友人に 「時間がなければ作るもの」 なんて言っていたのだが、今まさに自分自身で実践していることになる。

 週末は休みだそうなので、ゆっくり出来そうだ。


2004/06/07 title = それはまるで幻のような
 朝、やたらと烏が鳴いていたのを覚えている。

 研修初日だと言うのに、あいにくの曇天。夕方から夜半に掛けては雨も降ると言う、湿気が高く歩くだけで億劫な朝の中心街を行く。
 それでも心を奮い立たせようと意気込む、若さとはこういうものかと思いながらまだ歩く。まだ齢二十一にしてこの感慨とは… そう後に嘆くこととなるのも構わずに。
 業種がら女性が多そうなそこは、意外に同性が多かった。聞けば、研修も数次に渡って行われるそうだから今回は偶々同性が多かったのだろう。例え、同年代の男性ばかり会社の通路で出会ったとしても。

 九時から五時まで延々と続く研修。鬱陶しいと思わなかったのは、興味が元からあったからなのか、それとも単に右から入って左から抜けていっただけなのだろうか。今にして分からないが、恙無く終わった。例によって始終集中していた為か、疲れが酷い。これが数週間続くと思うと中々大変かも知れない。

 一旦、ペースを掴めば後はそう疲れもしないと思う。

 そうして気づけばもう一日が終わろうとしていた。まるで幻のような、そして何よりまだ研修の身ながら働いたと言う爽快感が全身に気力を注いでいる。

 「この仕事を極めていこう」 そう意気込むあたり、私はまだまだ若い。二十代の若者ということか。


2004/06/05 title = 未成年の犯罪と
 未成年の犯罪が再び流行っている。

 先日、長崎県佐世保市で起きた同級生殺害事件を皮切りに… したかどうかは分からないが、数日後には小学生が消防車見たさに放火を行ったりと何だかニュースと言い、ワイドショーと言い賑やかなことである。
 昨今、インターネットでの誹謗中傷が問題としてメディアに取り上げられている。曰く、言いたい放題かつ奔放、無秩序の中での人権侵害。コメンテーターの一人がこう言った。

「インターネットにも明確な規制が必要ですね」

 いかがなものだろう。そうつぶやかずにはいられない。
 現状で人々がインターネット無しではいられないと言う状況には至っていない。そして、インターネットは全世界に繋がっているが故に一国だけで規制法を制定・施行し、その総てに法を振りかざすことが出来ない場所なのである。
 法学的立場から見ても、いたずらに規制法を制定することは好ましくない。日本はこの辺り頭が弱いと言わざる得ない。

 過去、漫画に触発された犯罪が起きた時もこういわれたものだ。

「漫画は総て放逐すべきだ」

 それこそあるべき理性と、身につけるべき常識を欠いた発言である。先のコメンテーターにしてもまた然り。総じて犯罪抑止や遵法精神を育てるのは、おおよそ教育と啓蒙活動と相場が決まっている。それこそ何千億円を掛けてインターネットに広告を打つとか、テレビで政府広報をばしばし流して啓蒙を図る。それをやり尽くしてそれでも… と言うなら規制法を考えるといいだろう。

 結局、安易な手段で封じよう・解決しようとすることは次世代に負債を残すことになる。超個人主義と言われる現代だからこそ、基礎情操教育や義務と権利について、偏重のない教育を家庭と学校が協力しながら行わない限り、同じような凶行は幾度となく繰り返されると私は思う。


2004/06/02 title = 毎日いい作品を読めることに感謝を
 数日前から、繰り返し読み。また繰り返し読みと言う小説が三つある。それら三つは、いずれもリンクさせていただいているサイト様の作品で、そのうちの一つを今日改めて読んだ。

 どの作品も、いい作品で大事に大事に… いや、何度もじっくり読むことにしている。感想を述べるときはとりわけじっくり読む。
 だからこそ、感情移入してしまう。作品世界にのみこまれてしまって中々、筆を取るまでが長い。そして、感動が言葉にならず例えば掲示板などに感想を書こうにも小一時間書いては消し、書いては消しを繰り返すことになる。

 最近では、執筆について互いに尊敬と研鑚、そんな事を思わせる方々とも知り合えて物書きとしてこれほど嬉しいことはない。

 毎日、時間が空くたびに注目している作品を読んで回る。最近リニューアルされたあの連載をもう一度読もう、ここの短編が帰り道歩いていて思い出したから読んでみよう。公開された最新作を早速……

 その度に、感謝と嬉しさでこみ上げる何かを抑えきれない。何度も読み直してもなお、感動を与えてくれる作家様がたに感謝を。



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